祖父とおじの足跡をたどる・・・祖父編

シアトルから大陸横断してNJの義姉のところに戻った・・・行きも帰りも満杯の飛行機。行きなんか私、３人がけのまん中だよ。しかも右はマッチョガイ。左はでっかいおばちゃん。おばちゃんとの肘掛争奪戦に２分でギプアップした私。だっておばちゃん、普通に座ってるのに腕が私のほうにはみ出てるんだもの。キャビンアテンダントを呼んで「テーブルが下までおりないのよ」って文句言ってるけど・・・見てわからんか？あんたの腹がでかすぎてテーブルが水平にならないんだよ！

さてNJでは亡き義父の会社へ。今回、老陸はとことん小陸に陸家のルーツっていうか歴史（？）を見せるって決めてたみたいだし。
 Bell Labって言う会社。今はフランスの会社になってるけどね。ほら、国旗も飾ってるし。

ここのミュージアムに義父がやっていたプロジェクトの模型が飾ってありました。 Telestar。衛星らしいよ。
その他名前で検索してみるとちゃんと彼がやってたプロジェクトが出てくるの。Cool！
X-Ray spectromeric analysis of air pollution dust・・・なんのこっちゃわからん。要はなんか化学とか物理とかみたいな？私の一番の苦手分野だ。
テレビの出始めの頃、「コマーシャルがうっとうしい」とか言って自作でミュート機械を作ってコマーシャルになると音を消してたらしい義父。「あの頃あれの特許をとっていれば今頃は大金持ち！」っていうのが陸家の兄弟が今も悔しがってる話。なるほど～。アイディア多彩でいろいろ作るのが好きだったようですね、義父。

６人兄弟の長男。５歳のときに父親の仕事（現在の上海交通大学で物理教授）で上海へ移住。フランス租界でフランスの小学校を卒業してから帰国。やっぱりフランス語はずっとネイティブ並みに話せたらしい。

小陸、会えなくて残念だったね（２３年前に他界）。でもおじさんといいこの義父といいみんな理系(次男・医者、長女・主婦？、次女・栄養学博士、三男・技術開発者）なのよ！武器のデザイナーになるとか言ってますが、なんとかうまい具合に方向転換できるかと甘い期待を抱いてる親ばか両親です・・・。御期待ください～！
恥かきっこ（義姉の７歳下）の老陸は残念ながらこの素敵な家族写真には写ってませんね～（まだ存在してなかった模様）。

祖父と叔父の足跡をたどる

シアトルの最終日は航空博物館へ。息子がいれば絶対はずせない観光名所です。前日に老陸のおじさんからいろいろ戦争中の話を聞いていたので小陸が真っ先に行きたかったのは第二次大戦中の飛行機が陳列されてる部屋 。 おじさんが乗っていたロッキードのP-3８ライトニング。おじさんの一番のお話は、「ドイツで鉄道を爆破するはずが間違ってビール工場を爆破」とか「低く飛びすぎてて上昇しようとして間違って爆弾を海に落とした」とか、お茶目なおじさんにふさわしいお話ばかりです（大丈夫だったのかしらん？）。
このコーナーには零戦やメッサーシュミットなんかも展示してあります。山本五十六元帥を追撃したのはこのP-38だったらしい。へ～、トリビア～。

おじさんは無事に帰還してその後何年か陸軍で働き、その後はボーイングで研究職。
壁に飾ってあるのはおじさんが研究していた火星探知機の写真。結局、途中でお金がかかりすぎるってことでポシャッたらしい。どこまでもお茶目なおじさんにふさわしいストーリー？

小陸、実際に戦争の話を聞いてたからか館内の戦争のミニムービーも熱心に見れました。日本人の私は結構居心地悪かったけどね！ヒットラー、ムッソリーニに並んで昭和天皇が「悪魔」って言われてましたから。

DCのエアスペース博物館よりも私は好きだったかも。隣の滑走路にはお金持ちが使うプライベートジェットが飛んでました。私のクリスチャン・グレイもあんなのに乗ってたのね～としばし妄想（笑）。

つづく
 

アメリカの老後・・・

お誕生会の翌日、陸家ゴルフトーナメント開催。９０歳のおじさんも参加です。熱中症大丈夫か？

老陸はゴルフ２年ぶりなんで９０歳のおじさんとペア。従兄のCさん所有のマイゴルフカートで出発！Cさんのレイクハウス、目の前湖で反対側ゴルフコース。カート２台とボート所有。老陸、またここでリタイヤーしたくなった模様です。確かに。だってゴルフ、ハーフラウンドで２０ドルだよ。
トーナメントの結果は案の定元マイナーリーグ選手のお婿さんが優勝。老陸は４番手ぐらいでちょっと自信ついたみたい。はっきり言わなかったけど多分お婿さん以外はみんな似たりよったりだったんじゃないかしら。

そんなこんなしてやっと私の嫁としてのお役目終了・・・と思いきや、出発当日、おじさん夫妻の住む老人ホームに寄って彼らをランチに連れて行くことに。
３食付のリタイヤメントホームで夫婦二人で毎月＄６０００払ってるらしい。高いかどうかはそれぞれの考えだけど・・・おばさんは実は２年前からアルツハイマー。そのケアも含まれてるから、まあいいんじゃないかって思うけど。白人ばっかでした（あたりまえか）。私、ここには住めないな。やっぱりカリフォルニアあたりの日系老人ホームかな～。って・・・自分のほうが長生きするつもり（笑）。

Then。
Now。
ちゃんとお化粧もして爪も真っ赤でした～。アメリカ人の老人のこういうところすごい！